ジャズとエンジニア

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【名盤】Kurt Rosenwinkelのおすすめアルバム3選

(2019/1/5更新)

カートローゼンウィンケル(Kurt Rosenwinkel)はNYを中心に活動している、コンテンポラリージャズギタリストの超名手。 ゲイリーバートンのツアーサポートからキャリアをスタートし、1994年からNYのライブハウス・スモールズでマーク・ターナーとのカルテッドでの活動を開始。1996年に同ライブハウスでのライブ盤East Coast Love Affairでリーダー作品デビューを飾ります。
その後は13年に及ぶターナーとの共同作品、ジョシュアレッドマン、ブラッドメルドー等の名手との共演を重ね、コンテンポラリージャズの中心的存在となりました。

ジャズギターらしい濃密でまったり系の音色にスケール感の強いテクニカルなフレーズを多用するところはパットメセニーに通じるところもありますが、メセニーのように前衛的な作品製作をするのではなく、オーソドックスな編成で素晴らしい演奏を堪能させてくれる印象です。 

今回はそんなカートのおすすめアルバムを3枚程レビューしていきます。

Reflections

おすすめ度:★★★★★

1. Reflections  2. You Go to My Head 3. Fall 4. East Coast Love Affair 5. Ask Me Now  6. Ana Maria 7. More Than You Know 8. You’ve Changed

リフレクションズ

リフレクションズ

 

2009年発売で、私の一番お気に入りのカートのアルバム。夜の町と水面に反射したその風景が描かれたモダン画調のジャケットも素晴らしいです。

楽曲はギタートリオによるカートには珍しいまったりバラード中心のスタンダード集。
お洒落バーでも流れてそう。BGMにいい感じ(^^♪ 
割とカートって初心者には取っつきにくい難解な音数の多いソロを弾くことが多いんですが、このアルバムでは巧みなコードワークを生かしたメロディアスで美しいソロが多いです。

濃密でまったりとした包み込むようなギターの音色が極上です。 

最高のお気に入りは1曲目のReflections。中盤にベースソロを挟んでほぼカートのソロで、特に後半の盛り上がりは素晴らしい。2曲目You Go To My Head、7曲目More Than You Know辺りも好きなバラード。
6曲目のAna Mariaはブラジル音楽から影響を受けたリズムとカートのソロの融合がいい感じ。8曲目You've Changedも最後を美しく締めてくれます。

すごく聴きやすいですしギター弾き以外のお方にもオススメです♪ 

 

Kurt Rosenwinkel - Improvisation on Reflections (2004)

このアルバム1曲目に収録されたReflectionsをカートがソロで8分近くアドリブで弾く動画。最高すぎる(^p^)

www.youtube.com

 

The Remedy

おすすめ度:★★★★★

1. Chords 2 .The Remedy 3.Flute 4.A Life Unfolds 5 .View From Moscow 6 .Terra Nova 7 .Safe Corners 8 .Myron's World

レメディ~ライブ・アット・ヴィレッジ・バンガード

レメディ~ライブ・アット・ヴィレッジ・バンガード

 

これは2006年のNYにある名ライブハウス・ヴィレッジバンガードでのライブ盤。

カート・ローゼンウィンケル(g)、マーク・ターナー(ts)、アーロン・ゴルドベルグ(p)、ジョー・マーティン(b)、エリック・ハーランド(ds)によるクインテッドの構成でそれぞれによる濃密なソロを堪能できます。
特にターナーとは1994年にカルテッドを結成以来、お互いのリーダー作に出演を繰り返し、このアルバムがその締めくくりとなっています。

2枚組で4曲ずつ計8曲入っていますが、8曲全てが10分以上!1曲平均15分超え。そしてReflectionsとは違いシングルノート(短音)メインでスケール感の強いソロが多くなっています。

ヤフー知恵袋にフレーズ詰め合わせの個人練習かよ!とか書いている人がいましたが、分かっていませんね。この音の洪水が癖になって中毒になるわけです(笑)

全曲オススメですが、1曲目Chordsから3曲目Fluteまでの、ギターとサックスとピアノによる音の洪水、ソロはとんでもない圧巻の迫力。

5曲目View From Moscowもカートとターナーによる主旋律とお互いのソロの絡み合いが素晴らしい。6曲目のTeraNovaから8曲目のMyrons Worldは一転して、美しいバラードでじっくりメロディを堪能する感じです。

若干初心者にはとっつきにくいのと、通勤時に聴いていると2~3曲位しか聴けないことがデメリットかも(^^;)

 

Kurt Rosenwinkel Group - View From Moscow - 2006

白熱のセッションView From Moscow

素晴らしすぎて聴き入ってしまう・・・

www.youtube.com

 

Deep Songs

おすすめ度:★★★★☆

1. The Cloister 2. Brooklyn Sometimes 3. The Cross 4. If I Should Lose You 5. Synthetics 6. Use Of Light 7. Cake 8. Deep Song 9. Gesture 10. The Next Step

Deep Song

Deep Song

 

こちらは2005年のJoshua RedmanBrad Mehldauという大物との共演作品。

編成としてはThe Remedyと同じくクインテッドになりますが、こちらは迫力のセッションというよりもの3者のバランスのいいプレイが魅力な一枚。 

1曲目のThe Cloister、2曲目のBrooklyn Sometimesはコンテンポラリーな雰囲気のメロディアスで聴きこませるタイプの楽曲。
5曲目のSyntheticsや7曲目Cakeのサックスが前面に出たアップテンポな楽曲も素晴らしく、6曲目のUse Of Lightや8曲目のDeep Songのようなバラードまでバラエティー豊かに聴かせてくれます。

カートの押し寄せるフレーズの嵐はやっぱり中毒性が高くて癖になりますしJoshua RedmanBrad Mehldauのソロも素晴らしい。
でもカートがほぼソロに徹しておりバッキングが少なめなのがバッキングオタとしては少しさみしいかも(^_^;) 

 

Kurt Rosenwinkel group with Joshua Redman - Jazz a Vienne (2004)

Brad MehldauJoshua Redman という超名手を加えたクインテッドでのライブ。

www.youtube.com

 

おわりに

というわけでコンテンポラリージャズギタリストカートローゼンウィンケル(長い!笑)のアルバムレビューでした! 

youtube動画ではオーソドックスなライブ以外にもオーケストラとのコラボ・ルーパーでの独奏・ソロギター非常に魅力的なものが多いですし、色々と探してみてください。
(カートのソロギターが素晴らしいのでぜひアルバム出してみてほしいなぁと個人的には思っています。)

そしてお気に入りのものがありましたらこの記事でオススメしているアルバムを参考に聴いてみていただければと思います。

そして今後もジャズギタリストの先頭を走り、開拓していくであろうカートの動きには私も注目していきたいと思っています。