ジャズとエンジニア

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書評「この1冊ですべてわかる SEの基本」

私は技術屋で電気が専門なんですが、プログラムもやってますのですべてわかると書いているこの本で、すべてを分かろうと読んでみました。(笑) 

ということで簡単に感想を書いていきます。

この1冊ですべてわかる SEの基本 

SEの基本 この1冊ですべてわかる

SEの基本 この1冊ですべてわかる

 

内容は技術的なことよりも、SEの考え方や仕事の進め方といったことが中心になっています。具体的には資格、タスクマネジメント、人材育成、リーダーシップ、コミュニケーションスキルといった話題に紙面の多くを割いています。

章分けは以下の通りになっています。

 

1章 SEには、どんなテクニカルスキルが必要か 

2章 ソフトウェアエンジニアリングを意識したスキルを形成する

3章 プロジェクトに必要なリーダーシップチームワーク

4章 プロジェクトを成功に導くマネジメントスキル

5章 これだけはマスターしたいヒューマン系スキル

6章 SEとしての自覚と心構え  

章ごとに感想を書いてみます。

1章はテクニカルスキル(開発の手順や評価、分析)についてです。

自己流で開発していくのではなくて、ソフトウェア工学に基づいたSWEBOKという知識体系に沿って「ソフトウェアの要求、設計、構築、テスト、保守、管理」といったものを意識して開発しましょうという話から始まります。

さらにボトムアップで開発するか、トップダウンで開発するか、理論的な検討のためのコンサルティングツール、ビジネスモデリングを可視化する、3C・7S・SHOTなどの分析方法などなど、理論的な開発手段の説明がなされます。 

2章はソフトウェア設計の具体的な技術についてです。

従来の構造化設計に対して、複数人での開発に向いているオブジェクト指向設計の考え方や、開発支援ツールのIDEや言語の選び方、作成したプログラムのテスト技法や別のプログラムへの再利用方法などなど技術的なことが目白押しです。

個人的にはここが一番知りたいところだったので、一通り基本が知れるという意味では良かったです。 

3章はリーダーシップ、チームワークについてです。

高圧的になるのではなく、一緒に問題を解決していく、メンバーの状態を把握する、リーダーはビジョンを示せ、メンバーの信頼を得ろ、といったとても人間的というか当たり前なお話になります。SEだけではなく、すべての人にとって当たり前に必要なことですが、大切なことを教えてくれますね。 

4章はマネジメントスキルについてです。

プロジェクトマネジメント、タイムマネジメント、スコープ管理、顧客満足度ステークホルダーの明確化、炎上プロジェクトの対処方といったマネジメント全般に関して理論的に、体系化された方法にそって説明してくれています。

これも多くのビジネスマンに役に立ちそうな内容です。そしてうちの職場ではこんなもんほとんど意識してねえなーなんていうのが理解できました(笑) 

5章はヒューマン系スキルについてです。

コミュニケーションスキル、報連相、プレゼン・メールの仕方、モチベーションの保ち方、プライドの必要性などなど、ほんとに一般常識的な話になります(^_^;)

まあSEの人がこの1冊ですべてを網羅するという意味ではいいのでしょうか。 

6章はSEの心持ちについてです。

技術力をつけて、プロ意識も高めることで、さらに技術を高めましょう、PDCAサイクルを取り入れて業務改善しましょう、資格をどんどんとりましょう、といった感じです。やっぱり技術の進歩も早い分野ですから、意識が高くないといけないということですね。

まとめ

個人的には2章が一番役に立ったんですが、表面的なことしか書いていないんで、詳しく具体的な中身を知るには、他に詳しい本が必要になります。まあ手早く色々なことを1通りしれるという意味では良かったです。

 

そして本書の大部分を占めるのがマネジメントやヒューマン系スキルの話なのですが、かなりおなかいっぱいになりました(^_^;)まあ必要なことなのでいいのですが、専門用語を使って小難しく書いていますのでちょっと頭にははいりにくい感じです。 

ただ理論的に説明してくれているのは、さすがSEという感じで良かったです。でも個人的にはもっと技術的なことに紙面を割いてほしかった感じですねー。

 

てなわけで、SE初級の方やSEに興味のある方で技術的な内容+マネジメントやヒューマン系スキルについて学びたい人にはお勧めします! 

少しでも参考になりましたら幸いです♪