2018/11/26 更新
今回はジャズギタリスト界隈で好評のこの教則本をレビューしてみます。
目からウロコのジャズ・ギター(DVD付) (jazz guitar book Presents)

目からウロコのジャズ・ギター(DVD付) (jazz guitar book Presents)
- 作者: 菅野義孝
- 出版社/メーカー: シンコーミュージック・エンタテイメント
- 発売日: 2011/07/30
- メディア: 単行本
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ジャズギタリスト菅野喜孝さんの目からウロコシリーズ1作目で、とにかく読みやすい教本です。
理論を並べるでもなく譜面ばかりでもなく、菅野さんのわかりやすい解説がユーモアに書かれています。
菅野さんの練習方法や考え方、コラムなんかも参考になります。
しかし、本当のジャズギター初心者には少し難しいかと思います。
ホントの初心者はセッションの仕方とか、スケールの仕組みとか、そういったことから教えてくれる本がいいでしょうし、下記の本などから始めた方がいいように思います。

DVD&CDでよくわかる! はじめてのジャズ・ギター (DVD、CD付) (ギター・マガジン レベルUPコース)
- 作者: 岡弘二
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2013/09/25
- メディア: ムック
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目からウロコは、「アドリブは練習してるけどただスケールを繰り返すだけになっちゃう」とか「理論を勉強してるけどどうやって使うかわからん」という人にとてもいい本だと思っています。
目からウロコのジャズギターの構成
さて目からウロコのジャズギターは、以下の7章で構成されています。
①循環コードでのトニックへの着地の仕方
②枯葉を題材にした2−5−1フレーズの導入
③Just Friends を題材にしたlyd7thなどのちょっとややこしいコードへの対応方法
④ハーモナイズ(和音)の使い方
⑤基本的な4つ切り伴奏の方法
⑥色々なバッキング方法
⑦オブリガード等を取り入れたバッキングの応用技
Fly me to the Moon「竹田一彦(Kazuhiko Takeda)&菅野義孝(Yoshitaka Kanno) Guitar Duo」
(関係ないですが、菅野さんのyoutube動画ほんまにかっこいいの多いです。)
目からウロコの使い方
それでは目からウロコのそれぞれ章における私の使い方を書いていきます。
①で着地の仕方を意識します。
着地というのはトニックのルートや3度や5度などに向けてアプローチをすることです。個人的にはスケールや2-5-1フレーズでの練習をメインでやってましたが、着地を意識することでまとまりが得られるようになってきたと思います。
②では2−5−1フレーズを一つ使うものを決めて練習するというのが役に立ちます。
最後に枯れ葉のアドリブ例がありますのでそれを暗譜した後、2−5−1の部分はかならずそのまま弾き、他を自分流に崩すように練習しました。
③ですが、ここまでマスターすると多くの曲のアドリブに対応できるようになると思います。ここもJust Friendsのアドリブ例を暗譜してから自分流に崩して行きました。
よく出るちょっと難しいコードがありますので、ここで考え方をマスターするといいと思います。
④のハーモナイズは中々理論的に難しくまだほとんど出来ていません(汗)
ここも譜例を参考に部分的に色々な曲に取り入れていくのがいいのではないでしょうか。和音の使い方を勉強せねば!
⑤ここは基本的な4つ切りバッキングの方法です。
初心者の方は3音での省略型のコードの抑え方やDVDを見ながら歯切れのよいバッキング方法を学ぶのが良いのではないでしょうか。
リハモしていく応用編は難しいのでまだ練習中です(笑)
⑥ここはバッキングの応用編ですね。
Just Friendsの応用例が2つありまして非常に格好良いです!
バラードに使えるロングトーンのバッキングと歯切れのよいパーカッシブなバッキングがありますので暗譜していいとこ取りして使いましょう(笑)
⑦更に応用です。
譜例はMy One and Only Loveですので⑥と同様にいいとこどりしちゃいましょう!
終わりに
というような感じで、私の場合は菅野さんの解説を見ながらフレーズをいいとこどりして使っている感じです。
以上、皆様のジャズギターライフの参考になりましたら幸いです♪
こちらの2-5-1フレーズに特化した教則本もかなりクールなフレーズが多くてオススメです!